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閑田耕筆

薯蕷の半鱓(うなぎ)魚に化したるが、彼薯蕷の分折れたれば、生気出ずやみたる物お、まさしく見たりといふ人ありき、谷川の岸の自然生(じねんぜう)の芋、水に漬りて化するとぞ、笹魚とて鮎のごとき魚も、竹の水にひたりて化すといふ、同じ類ひ也、