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鶉衣
前篇拾遺
百魚譜
鰹は芥子鮓の風味、上戸は千金にかへむとも思ふらむお、鎌倉の海の素性お、兼好にいひさかされたるいと口おし、鰹節となりては木の端のやふにも思はれず、その梢とも見へずして、花の名おさへ世にちらしぬる、