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大和本草
十三/海魚
えそ 頭扁く形円にして蛇に似たり、長七八寸或尺余、色はきすごに似て少黒し、腥くして佳品にあらず、病人不可食、隻肉糕として美し、背よりわり腸と皮お去、背の方より肉おこそげとれば骨は腹の方につきて肉にまじらず、腹よりわりて肉よりこそげば骨多し、漢名しれず、或曰えそは鰣魚なるべしと雲、鰣魚は骨多し、えそも細骨多き故にかく雲なるべし、本草お考るに鰣魚にはあらず、