[p.1483]
大和本草
十三/海魚
ふか〈○中略〉 もだま(○○○)、是亦ふかの類なり、さめあり、灰色白星あるもあり、長三四尺、肉白し、肝に油あり、其大なるおいなぎ(○○○)と雲、長さ一丈ばかはあり、其乾たるおのうさは(○○○○)と雲つのじふかの類なり、北土及因幡丹後の海にあり、其、皮鮫の如くにして灰色、長三四尺あり、筑紫にてもだまと雲魚に似たり、肉に脂多し、味よからず、賤民は食ふ、其肝大なり、肝に油多し、北土には是お以灯油とす、西土にてつのと雲も同物なるべし、背に刀の如なるひれあり、