[p.1484][p.1485]
重修本草綱目啓蒙
三十/無鱗魚
鱘魚 詳ならず 一名食寵侯〈水族加恩簿〉䲁〈正字通〉〓 �〈俗字〉 鯛〓〈共同上、俗字、〉 鱘竜魚〈広東新語〉
かぢどおしに充る説は非なり、かぢどおしば一名かぢきどおし(○○○○○○)、けんうお(○○○○)、のうらぎ(○○○○)、熊野ないら(○○○○)ぎ〈土州〉ないらげ(○○○○)、〈同上〉長さ三四尺より丈鈴に及ぶ、形しいらに似て尾に岐あり、上下の鰭長し、上唇は狭くして、長楕体堅くして角の如し、皮に細沙あり、竪に剖ててつきうと為す、下唇は至て短し、風波の時海面に浮て、横に飛行すること矢の如し、廻舟これに遇へば、多くは舟お破らる、或は潮に乗じて上唇お土石の間に投じ、抜くこと能はばして死する者あり、是台湾府志の旗魚なり、