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冠辞考
二/伊
いさなどり 〈うみ はまなだ〉
伊佐奈は鯨おほめたる辞にて、且海つ物の中に、かの魚王の鯨とるおもて、大海の称言(たヽへこと)として冠らせしなるべし、〈魚な那と雲は古ことなり〉さてその海とつゞくるより転(うつり)て、浜とも灘ともいふは冠辞の例なり、