[p.1526]
東雅
十九/鱗介
韶陽魚こめ〈○中略〉 今俗にえひといふもの是也、こめといひ、えひといふ並に不詳、〈東璧本草に、韶陽また召陽とも少陽ともしるす、まれ鱝魚、荷魚、赤魚、鯆魮魚、蕃踏魚、海鷂魚、銅盤魚、鑊篢魚、鍋蓋魚等、其方俗に随ひて、名づけ呼びしと見えたり、此にこめといひ、えひといふが如きも、其形似たれば鼈(かめ)といふ語お転じて、こめといひ、其尾長ければ、燕尾(えび)といふ語お転じて雲ひしと見えた(○○○)り、〉