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大和本草
十三/海魚
とくひれ 奥州の海にあり、長一尺三四寸、魚によりて大小あり、横はせばし、其身鱗皮段々ありて横に連れお、背与腹のかどに短き刺多く連れり、尾の方はかど五あり、ひれ背腹両方に長く連れり、各三寸半許、肉に筋多くして傘の骨あるが如し、觜は下腮短し、首は不大、性味漢名不知、甚他魚に異れり、奇品なり、