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大和本草
十三/海魚
章魚〈本草〉 大だこ(○○○)、小だこ(○○○)、くもだこ(○○○○)、いヽだこ(○○○○)あり、海中にて人にすい付てはなれず、血いづ、人のつばきお以ておとすによくおつ、〈○中略〉但馬にある大だこは甚大なり、或牛馬おとり、又夜泊の小舟に手おのべて人の有無おさぐると雲、又夜ひかる、丹後熱松の海にて蟒と章魚とたヽかひ、ついに蟒お海へ引入る、蟒傍の木にまきつきたれども、松の枝さけて引しづめらる、今に松残れりと雲、諸州にて大だこ人おとる事あり、