[p.1555]
大和本草
十三/海魚
烏賊魚 此類多し、こぶいか(○○○○)大にして味よし、水いか(○○○)長くして縁ひろし、柔魚閩書曰、似烏賊而長、色紫、章人晒乾食之、其味甘美といへり、是するめ(○○○)なり、骨うすし、乾たるお多食へば消化しがたし、凡烏賊性本草に益気強志といへり、柔魚の性最然り、河豚鰹魚など一切魚毒にあたりたるに、するめの手煎じ服すべし、瑣管するめより小なり、長く骨うすし、食之柔軟、又さばいか(○○○○)とも雲、あぶりいか(○○○○○)広大なり、障泥に似たり、やはらかにして味よし、小いか(○○○)あり、凡烏賊魚無益人、病人不可食、難消化、肉饉として可なり、海鰾鮹はいかの甲也、薬に用ゆ、功能多し、本草可考、世医雲、歷久お用て猶良、