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四条流庖丁書
一かき、こ、たヽみの事、此冷汁、当世あえ給様、当流に相違也、〈○中略〉先なまこお、能ほどに作りて、酒にてそと色おとるべし、同かきおも、酒にて色おとおて蛎おば、能たヽきて、さて山葵辛みにて、辛みには山葵可入、しほ酒よき若山葵なくば、辛みには何にても可入、若蛎なく、なまこ計にてあらば、こたヽみと雲也、〈○下略〉