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大和本草
十三/河魚
鯢魚(さんせううお) 渓澗の中に生ず、四足あり、水中のみにあらず、陸地にてよく歩動く、形も声も䱱魚と同、但能上樹、山椒樹皮お食ふ、国俗これお山椒魚と雲、四足あり、大さに三尺あり、又小なるは五六寸あり、其色こちに似たり、其性よく隔咽お治すと雲、日本処々山中の谷川にあり、京都魚四の小池にも時々生魚あり、小なるお生にて呑めば隔咽お治す、