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重修本草綱目啓蒙
三十一/亀鼈
水亀 いしがめ(○○○○) かはがめ(○○○○) ごうず(○○○)筑前 くうず(○○○)筑後 かはたけ(○○○○)〈肥前〉 くそくうず(○○○○○)〈同上大者○中略〉
江河池沢中に住み、色黒くして、臭気なきもの、、水亀なり、上甲に六、角の紋十三あり、下甲に横紋あり、牡は上甲低く、牝は高し、冬は土泥中に蟄して蔵六す、蔵六とは四足首尾お蔵すお雲、春に至れば蟄お出で、水に入り、傍に人なきときは、石上に出上りて甲お曝す、季春陸に出て、沙土お堀こと深さ六寸許、卵おその中に生じて土お蓋ふ、八月中旬に至て孚出す、大さ銭の如し、これおぜにがめと雲ふ、〈○下略〉