[p.1606]
重修本草綱目啓蒙
三十一/亀鼈
鱟魚 かぶとがに〈丹後〉 かぶりがに(○○○○○) うんきう〈筑前〉 うんきやう(○○○○○) ばくちがに(○○○○○)〈薩州〉 うみどうがめ(○○○○○○)〈譚州〉 うみどんぐはん(○○○○○○○) かぶとがうし(○○○○○○)〈共同上〉 はちがみ(○○○○)〈防州〉 はちがめ(○○○○) 〈芸州〉 おきながに(○○○○○) ちやうせんがに(○○○○○○○)〈肥前○中略〉
海産なり、四国九州に多し〈○中略〉一説に鱟魚お武文がにと訓じ、元弘の乱に、尊良親王の僕秦武文、兵庫の湊に死す、其霊化して之となるの俚言お、本朝食鑑に載れども、この品摂州に産せざれば、其説穏ならず、