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古事記
中/応神
一時天皇越幸近淡海国之時、〈○中略〉引坐木幡村之時、麗美嬢子遇其道衢、爾天皇問其嬢子曰、女者誰子、答白、丸邇之比布礼能意富美之女、名宮主矢河枝比売、〈○中略〉故献大御饗之時、其女矢河枝比売、令取大御酒盞而献、於是天皇任令取其大御酒盞而御歌曰、許能迦邇夜伊豆久能迦邇(このかにやいづくのかに)、毛(も)毛豆多布(もつたふ)、都奴賀能迦邇(つぬがのかに)、余許佐良布(よこならふ)、伊豆久邇伊多流(いづくにいたる)、伊知遅志摩(いちぢしま)、美志麻邇斗岐(みしまにとき)、美本杼理能(みほとりの)、迦豆伎伊岐豆岐(かづきいきづき)、志那陀由布(しなたゆふ)、佐佐那美遅袁(さヽなみぢお)、須久須久登(すぐすぐと)、和賀伊麻勢婆夜(わがいませばや)、許波多能美知邇(こはだのみちに)、波阿志斯袁登売(あはしヽおとめ)、〈○下略〉