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土佐日記考証

ほやのつまのいずしは、真淵の説のごとく、式に貽貝保夜交鰭とある、これなるべし、つまは妻の義にあらず、交おいふなるべし、すべて物に物おかて交へるおつまにするといへるがこどし、いずしは貽貝鰭にて保夜おつまにしたる貽貝鰭なるべし、〈○下略〉