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大和本草
十四/介
栄螺 漢名未知、順和名佐左江、中夏の書に出処未見之、本邦に甚多し、頗佳品とす、無毒、然れども堅硬の物不益人、殻に角多きあり、無角あり、鎌倉の海に、左顧(まき)の栄螺あり、下の半辺のみありて、小なり、めぐりに角あり、いづれも左の方に顧る、