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大和本草
十四/介
石蜐 本草介類にのせたり、又亀脚と雲、和名かめのて(○○○○)と雲、筑紫にてしい(○○)と雲、殻ともに煮て肉お可食、貝の類色紫なり、長一寸四五芬、猶大なるもあり、半より上は亀脚の皮の如く、半より下は爪の如く、うら表各二三片相合て、さきは尖る、海岸に生じ垂れて不移動、果の木に付るが如し、ほやと訓ずるはあやまれり、椎の実の垂たるにも似たり、故にしいと雲、