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今昔物語
二十四
天文博士弓削是雄占夢語第十四今昔 と雲ふ者有けり、穀蔵院の使として、其封戸お徴らむが故に、東国の方に行て、日来お経て返上る間、近江国の勢多の駅に宿ぬ、其時に、其国の司 と雲ふ人、館に在て、陰陽師天文博士弓削是雄と雲ふ者お請じ下して、大属星お令祭む(○○○○○○○)とする間、〈○下略〉