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塩尻
二十一
帛尸黎蜜多が訳せし、仏説大灌頂神呪経お見侍りしが、鬼神の事おのみくだ〳〵しくいへり、是皆道士が余風なりと覚へ侍る、其中一の聖お震旦へ遣す等の言、皆もろこしの人の言にして、天竺の説と偽る事也、我朝陰陽師の祭る三万六千の神(○○○○○○)といふは、此経の説と見へたり、又金毘羅神五頭神等の名も見へ、〈○下闕〉