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義貞記
可討敵月日時并方角事春は庚辛日、夏は壬癸日、秋は丙丁日、冬は戊己日、土用は甲乙日也、但三日、五日、九日、十一日、十五日、十七日、廿一日、廿三日、廿七日、廿九日お可除、殊に小月の晦日敵討事なかれ、出て帰事なし、次朔日、二日、七日、八日、十三日、十四日、十九日、廿日、廿五日、廿六日、是お上吉とす、亦日に二時、夜に二時、人死する時あり、知此時可寄、此時にあらずば討敵亡す事難し、此お兵法の占とも、知死期の占とも雲也、用心おするにも、此時お知て、稠く警固すべし、亦敵おば玉女方に向て討て、聞神方可引、聞神指神斗加神の方に向て敵お討事努々有べからず、大将軍并天一遊行の方おも慎み、空忘神殊に大節也、