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筆のすさひ

甲子と、庚申とは、病人に中るといひ、病重るといふは、甲子は支干の首にて、気の酷しき日なり、庚申は、支干ともに金気にて、粛殺の気の、発生の気お剋し、害おなす気の旺ずる故といふ理お以てなり、いはれなきにしもあらず、