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貞丈雑記
十六神仏
一方違と雲、たとへば明日東の方へ行かんとおもふに、東の方其年の金神に当る歟、又は臨時に天一神、太白神などに当り、其方へ行ば凶しと雲時は、前日の宵に出て、人の方へ行て、一夜とまりて、明日其所より行けば、方角凶しからず、物したる方へ行也、方角お引たがへて行く故、方違と雲也、〈物いまひにてする事也〉