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参考保元物語

白河殿攻落す事京師本、杉原本並雲、〈○中略〉下野守〈○源義朝〉宣けるは、兼てより、八郎〈○源為朝〉は勢強き者と思ひ、必億してぞ、左様には覚つらん、如何様、八郎に於ては、義朝一当あてヽ見んに、何程の事か有べきとて出られけるが、抑今日は十一日寅刻也、東は日塞の方(○○○○)なり、其上朝日に向て弓引ん事便なかるべし、疾方違せんとて、京極お下りに、三条までさがり、河原お東へ打渡して、北殿おば北に見なし、東堤お上りに、北お差てぞ向ける、