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燕石雑志

丙午〈○中略〉俗説に、大約男子は二十五と四十二お厄年とし、女子は十九と三十三お厄年とすといへり、或はいふ、二は陰の数、五は陽の数なり、陰上にありて陽下にあり、故に男子その年二十五に至るものはこれおおそる、又四十二は、その数みな陰に属して陽なし、且四二お読で死とし、男子最これお懼る、亦十九は、十は、陰の数、九は陽の数なり、その陰上にあり、陽却て下にあり、故に女子これお懼る、三十三はその数陽お重、且事の敗績するお、俚語に散々といふ、三三と散々とその訓おなじきおもて、最これおおそるといふ、是究めて謂なし、