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安斎随筆
後編一
一厄年〈○中略〉 我朝にては、厄年と唱る也、水鏡に、三十三お過がたくとあるは、三十四歳の前年なる故也、世俗四十二おいめるも、四十三歳の前年なる故也とぞ、又世俗六十一歳お、本卦がへりといひて祝ふものあり、如此の事は、書およみ理おわきまへ、死生有命といふことおさとせるものは、信用すべからざる也、