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水鏡

此尼、〈○中略〉ことし七十三(○○○)になんなり侍、三十三(○○○)おすぎがたく、さう人なども申あひたりしかば、おかでらは、やくおてんじ給(○○○○○○○)とうけたまはりて、まうでそめしより、つゝしみのとしごとに、きさらぎのはつ午の日まいりつるしるしにこそ、いままで世に侍れば、ことしつゝしむべきとしにて参りつる身ながらも、〈○下略〉