[p.0219][p.0220]
本命的殺精義
上凡例
一本命といふは、両般也、所謂〈本命星、干支命、〉共に本命精神也、偖此精神年月日時四課に旋る、此方お稽首し祭祀すれば幸福お発す、又これに反して、転居修造動土伐木等にて破り犯せば、精神敗壊す、滋において、本命的殺(○○○○)といふべし、〈○中略〉一当時行れる本命的殺は、誕生の年の干支の飛宮にして、干支の的殺、原本大明の郭氏元経に創て開く法なり、惜むべし、干支の旋りお誤たり、嗚呼哀哉、千慮の一失乎、本邦此弊お承用して、爾来大に行れ、屡生命お害す、小子、一日粲然として、干支本命飛宮の正義お得たり、滋において、三元三六一百八十人お一面の図に撿する盤お布て、干支本命的殺の精義に備ふ、猶星の的殺とは異なり、必ず混ずることなかれ、蓋方位の撰択、本命両的殺お以て緊要とす、若し齟齬するときは、吉凶一も用に不足、殆ど杜撰の妄説なり、