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延応三年暦
延応三年かのえいぬのとしのこよみ すべて三百五十四日 大将軍みなみにあり としとくかのえにあり〈にしのすみひつじさるによし〉 〈正月小、二月大、三月小、四月大、五月小、六月小、七月小、八月大、九月小、十月大、十一月大、十二月大、〉 正月小 こくうかまにあり一日かのへたつ〈金みつ〉 〈はるたつ日よりふくりううちの 六十日あり かへる ひんた つか〉二日かのとみ〈金たいら〉 〈けふくはるまきたからおさめ、あるき、くらびらき、 ひめはじめによし、ひらく、〉三日みづのへむま〈木さたん〉 〈ちうはじめてうごく〉 神〈中〉仏〈下けふくはるまきかみうき門たて こかひによし〉四日みづのとひつじ〈木とる〉 〈さう事 きぬたち わたまし 田かへすによし〉五日きのへさる〈水やぶる〉 神上、あるき、やたて、ゆめみよし、六日きのととり〈水あやふ〉 〈日出卯三り五分 旦卅五り きぬたち、はみうつによし、 日入酉初三分半 夕五十五り〉七日ひのへいぬ〈土なる〉 上〈けん〉五む かくもん木きるよしひへる八日ひのとみ〈土おさん〉 伐〈うおこほりにのぼる〉 〈たからおさめ、きぬたち、ゆあみてよし むきしかみしゝ〉 右古暦一紙、借諸官医多紀氏而摸写之、〈猶板行也〉南求子誌、