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貞享二年暦
貞観以降用宣明暦既及数百年、推歩与天差、方今停旧暦頒新暦於天下、因改正而刊行焉、 貞享元年きのえね十二月大三十日せつぶん 何所〈○朱書〉 某〈○朱書〉貞享二年きのとのうしの暦凡三百五十四箇日大さいうしの方〈此方にむかひて万よし但木おきらず〉 大しやうぐんとりの方〈ことしまで三年ふさがり〉大おんいの方〈此方にむかひてさんおせず〉 〈としとくあきの方さるとりの間万よし〉 金(とら/たつ) 神(う/み)さいけういぬの方むかひてたねまかず 土公〈春はかま、夏はかど、秋は井、冬はには、〉さいはひつじの方〈むかひてわたましせずふねのりはじめす〉 正月小 二月大 三月小さいせつたつの方此方よりよめとらず 四月大 五月大 六月小わうはんうしの方むかひて弓はじめよし 七月大 八月小 九月大へうびひつじの方〈むかひて大小べんせずちくるいおもとめず〉 十月小 十一月大 十二月小 正月小建 戊寅 星宿値月、星日曜値朔日、一日みづのえいぬ、なる、水 立春 正月せつひつじの三刻に入二日みづのとのい、おさむ、 吉書始 〈はがため、くらびらき、ひめはじめ弓はじめ、ふねのりはじめ、万よし、〉 三日きのえね、ひらく、 金 すきそめ 〈あきなひはじめ、かへもんはじめ、万よし、〉四日きのとのうし、とづ、 神よし ちいみ、きこ、ものたちよし、五日ひのえとら、たつ、 火 〈こしのりはじめ、ありき、井ほりよし、〉六日ひのとのう、のぞく、 神よし げんぶく、ものたちよし、