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増訂豆州志稿
七土産
三島暦 三島駅、河合氏製す、目下豆相両国に行はる、其家伝に雲、光仁天皇宝亀中、三島宮神領内、暦門(こみかど)埋橋に、六百坪の宅地お構へ住す、宣明暦迄暦算お為し、之お天朝に献ず、又奕世将軍家に献ずること今に至ると、現今は公儀より写本下附ありて、之お板本となす、宅地内に暦宮ありて、社宮司明神と雲、〈○中略〉増、三島暦、明治革新の際廃せらる、