[p.0416]
仰高録
暦術の義、宣明暦(○○○)、授時暦(○○○)此外阿蘭陀暦(○○○○)、李瑪竇の暦法(○○○○○○)などゝ申ごとき、彼是も暦法共被遊御訂御考、或御尋問等、数度の事也、猶其筋御書籍の事は、一々不及記、奥御書物之内にても、天経或問(○○○○)、算法統宗、算学啓蒙、綴術算経、竿頭算法、両儀集説(○○○○)、天文義論(○○○○)、右旋弁論(○○○○)、虞書暦象略解(○○○○○○)などゝいへる御書は、平日御傍にみえたり、猶此中、末の三部は、西川如見著候歟と覚候、此外御文庫よりは、数数御用に出、算学全書、西洋暦経(○○○○)、或割円八線の表、同八線互求法、同勾股八線の表などゝ申御書、暫奥に留り有之而、先覚居候、