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韓川筆話

古暦通暦日東通暦(○○○○)之作者は、杉村甚四郎也、大和大福新屋と雲所の農なるよし、其辺にては、此暦お用ゆるよし也、古暦便覧(○○○○)は、中根元圭なり、いづれも疎術と見えたり、今にいたりては、食などは殊外違へり、中根が暦書に、荻生総右衛門跋おして、特に称美せし、不知而作す者堪て笑ふべし、杉村は少しまされる歟、