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扶桑略記
二十七華山
完和二年六月二十二日庚申、夜半(○○)天皇生年十九出鳳闕宮向花山寺、落飾入道、○按ずるに、花山天皇出家の日時、右の外諸書或は二十二日に作り、或は二十三日に作る、之お要するに、二十二日丑刻の事にして、未明以前お以て前日に属すると、子刻以後お以て当日に属するとに由りて、此異説あるお致すのみ、而して扶桑略記に二十二日の下庚申とあるは、己未の誤なるべし、