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松の落葉

時もり、鐘鼓おうつこと、今の世、時おつげてうつに、鼓おうつあり、又鐘おうつもありて、ひとやうならず、いにしへは、時お鼓(○○○)、刻お鐘(○○○)と、しらせうつものゝかはりてありつるに、刻おしらせうつことのやみぬるより、あやまりて、時のかたに鐘おもうつにて、これは鼓ぞ正しかりける、