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文芸類纂
六学志
時辰儀按ずるに、又沙漏(/すなどけい)あり、其制亦西洋に出づといへども、是亦支那創制の者あり、〈○中略〉我国にも近古までありしと見えて、享保年間刻稗子中に、〈巻首断て、書名お詳にせず、縫際に隻助六と題す、〉猫児跳て沙漏お翻し、時お誤るの文ありて、其図、今の櫓時計の如く、中辺より砂の翻れたるお画けり、