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和訓栞
前編三十二女
めど 新撰字鏡、和名抄に、蓍お訓ぜり、今めどはぎといふ是也、されどめどはぎは、酉用雑俎にいふ合歓草にして、蓍にあらずといへり、又斉頭蒿おも筮に用るおもて、めどぎともいふ也、筑波山のめど木お用いる事もふるし、めどお妻夫の義とし、陰陽の名なるおもて、筑波山の産お用いる成べし、〈○中略〉飛鳥井家の説に、蓍は秋花しろくうす紫に咲り、かはらたでとも、てまり草ともよめり、俗にやはぎ草ともいふと見えしは、めどはぎお指る也、