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南嶺子

世に相者(○○)といふ者あり、其伝一派ならず、〈○中略〉今の相者、或は人の面お三十六禽になぞらへ、虎に似たるは虎の性お以一生お説、鼠に似たるは鼠の陰なる性お一代へあてゝ説類、半猫半鼠とて、額は猫に見たて、往事お猫にて説、向後の事お鼠にて説など、又は福寿貧夭の四十二相お図せしものありて、是にて考ふるもあり、