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南北相法

相人之用先人お相する時は、安座して、其体の天地人お正敷備へて、七息、又心お気海に居して、六根お遠ざけ、而して後、心六根おゆるして以て相お弁ず、〈○中略〉先人お相する時は、第一行往座臥の間において、其こゝろお相して後、神気の強きよわきお相し、次に忠孝のこゝろざしあるか無きかお相し、次に陰徳の志お相し、次に意動き不動お相し、次に始末のなるならざることお相し、又視聴言動の間に相して後、骨格血色流年によつて、こと〴〵く善悪お相する事、専一にして可也、