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闇の曙

字画の占(○○○○)といふは、百家名書といふ書の中に、謝氏が相字法と雲書有、其占ひ様は、占お乞来る人に、何といふ字にても、向ふの人のおもひ出の字おかゝせ、其字の偏傍又は踏冠お或は増或は減じ、種々活お用て、それ〴〵に判断するなり、占ひし例は、書に詳に見へたり、 按ずるに、此事も、ふるく我朝に伝へ玩びしにや、雑々拾遺などにも見へたる雑占なり、