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倭訓栞
前編三十四也
やまびと 仏書に仙人といふは、翻訳の人、仙の名お借て訳せり、胎蔵曼陀羅の中に、婆蘇仙、瞿曇仙、就仙の類多し、天部の中形と行とに依て、呼者一二に非ず、道士の所謂とは異なれど其趣は近し、