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藻塩草
十四気形
仙山ぢの菊〈これ寄仙也〉 九のかすみ たちぬはぬ〈これ仙也、又たちぬはぬ衣の袖しふれければ三千とせふべきうら(うら当作もゝ)となりけり、〉あしたづにのりてかよへる〈又のりて行つるの羽かぜに雲はれて月もさやけくすむ山辺かな〉おのゝえのくちし所〈これは晋王質と雲人、薪おこりに山へ入たるに、仙人の碁おうつ所へ行て一番おみける程に、土につかへたるおののえのくちたりけるといふ事也、詩にも、逢著仙人莫看碁といへり、〉