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源氏物語
一桐壺
みやす所〈○桐壺更衣〉はかなきこゝちにわづらひて、〈○中略〉夜なかうちすぐるほどになん、たえはて給ぬる、〈○中略〉かのおくりもの御らんぜさす、〈○桐壺帝〉なき人のすみかたづねいでたりけん、しるしのかんざしならましかばとおもほすもいとかひなし、 尋ね行まぼろしもがなつてにても玉のありかおそことしるべく