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源氏物語湖月抄
四十一幻
愚按、此歌は、源氏君雁の空とぶおみて、かの玄宗皇帝の使にて、道士幻術おもちて、楊貴妃の魂魄お求めし事お思ひてよみ給へる也、幻は説文、相詐惑也、増韻、妖術也、即今呑刀吐火、植瓜種木之術、皆是雲々、