憲教類典

四の十医学館

安永二癸巳年五月七日
酒井石見守殿御渡
御目付〈江〉
寄合医師多紀安元儀、 医学館類焼( ○○○○○) に付、再建致し、医道講釈、是迄之通取立度候得共、自力に及兼候に付而、江戸中医師より、寄附銀有之候様に致度旨相願、猶当時学館〈江〉出席不致面々も子孫に至り、出席も可致に付、何れとも年々壱弐匁づゝ寄附有之候様相願候に付て、願之通申渡候、右寄附銀員数、御医師之分は存寄次第、其外御医師之弟子、并陪臣医師、町医師、総而江戸中医師よりは、弐匁お限り、年々寄附銀差遣候様可致候、
右之通向々〈江〉可被相達候、猶西丸御目付〈江〉も可有通達候、
五月