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職掌録
医師
当職定員なし、奥表、本道雑科の差別あり、何も若年寄支配、奥医師御番料二百表、但外科雑科は同百表、部屋住より見習勤の者は御切米二百表被下、御番料なし、御番医師持に而、二百表已下の者は、御番料百表、部屋住より見習勤の者は、二十人扶持賜ふ、法印、法眼之医師は、御連歌之間、北御椽頬に相詰、御目見之節は、御白書院にて独礼也、其外之医師は、御白書院に並居、一同之御礼也、寄合医師は御礼日計に出仕、奥医師、奥詰医師は、日々登城御機嫌お伺ひ、昼計伺候、其内御用次第御広敷御守殿御住居等〈江〉も伺公す、御番医師は両丸打込にて、一人づゝ勤番す、席は桔梗間、半井、今大路両氏は典薬頭に任じ、従五位下に叙す、此両氏より隔年に、正月の屠蘇白散お禁裏へ調進の事お司る、家老為名代上京し、縦諸大夫に任ずるよし、