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橘窻自語

医師のともがら、散位の 僧綱( ○○) になれること、ふるくきこえたれども、そのおこりは、まことの持戒の僧の、医薬お施せしともがら、御薬の事ありて験しある時、僧綱に叙せられしがおほかり、近代にいたりては、医業のみにて、法橋已上に叙せらるゝともがらのおほくなれり、