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千重之此登辺
中世医師 古河三喜( ○○○○) 道導、諱三喜、範翁と号し、又支山人と号す、完正六年武蔵河越に産す及で、 大明に入( ○○○○) 、留居十二年、東垣丹渓の術お学び、遂に医方書お携て本朝に帰り、蒼生お救療す、然るに享禄四年 曲直瀬( まなぜ) 道三来て、方書お窺ひ、医術お伝ふと雲、著処の書、三喜直指篇三巻、天文医案あり、