[p.0772][p.0773]
明良帯録
世職
典薬頭
道三( ○○) 〈○今大路〉は、医術お以、天地一般之理お悟りて、遠州の旅館にて、津波の興るお悟る、今切是也、拝領屋敷、常盤橋のうちに有、されば登城のために橋おかける、今の道三橋これなり、両家に陰陽の匕あり、正月は屠蘇散、度障散、屠蘇白散、神明白散、膏薬お献ず、是は弘仁之天子へ差上たる法にして、弘仁格式に出す、膏薬おとうやくと唱ふ、天子三日には御額へ点ぜらる、此屠蘇散お絳之袋に入て、五色之糸にて口お括り、長柄の銚子に渡す〈○下略〉、