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本朝医談
永禄以来出来初事の記に雲、信長公御代 丹渓流( ○○○) 医師翠竹院道三、此流お伝えて、あまねくひろめしなり、然ば永禄以前には、斯邦丹渓流の沙汰はなかりしなり、〈一渓師、初名等皓、相国寺僧也、読書の為に、足利学校に来り、導道に見て、医お学び、遂に仏お棄て、医に帰す、〉